1 征夷大将軍 ★ :2022/05/25(水) 06:44:01.57

マグミクス2022.05.24
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半世紀前に誕生した際に、正式名称が与えられなかった『帰ってきたウルトラマン』。後に「ウルトラマンジャック」という名前を授けられましたが、そこからファンの間の名前論争は激しさを増しました。

この『帰ってきたウルトラマン』というタイトルは、現在のウルトラシリーズに多く見られる『ウルトラマン○○』といったパターンと比べると、異質だと感じる人もいるかと思います。実はこのタイトルは、第一期ウルトラシリーズ第二作目『ウルトラマン』のウルトラマン本人が、タイトル通り「帰ってきた」からつけられたものでした。つまり2つの作品のウルトラマンは、同一人物だったというわけです。

しかし、このアイディアは商品上の都合で廃案、登場するのはまったく別のウルトラマンということになり、デザインも変わることになりました。この時、タイトルを変えてウルトラマンに個別の名前をつけなかったことが、後々のファン論争のきっかけとなります。

TV作品本編ではウルトラマンはひとりしか出てこないので区別する必要はありませんが、雑誌で紹介する場合はそうはいきません。当時の雑誌を見てみると、「前のウルトラマン」、「古いウルトラマン」という呼び方に対して、「新しいウルトラマン」という区別がされていました。

これが徐々に「初代ウルトラマン」と「新ウルトラマン」という呼び名で区別されるようになります。個人的には、この「新ウルトラマン」を略して「新マン」という呼び名が一番しっくりしました。

ところが、正式に決まっていないことから呼び名は人それぞれ。子供たちのなかには帰マン(きマン)、帰りマン(かえりマン)と呼ぶ人もいました。当時は今でいう公式の見解はなく、「帰ってきたウルトラマン」を何と呼ぶかで、争う子供も少なくなかったと思います。

ちなみに筆者の子供時代の周囲は、「新マン」呼びがほとんどだったので特に問題はなかったのですが、高校時代になって別な地区の人と同級生になった際、別の呼び方が主流だった人といざこざになったことがありました。

TVの方でも統一見解のようなものは発信されず、続編『ウルトラマンA』(1972年)では初代ウルトラマンとの区別でいきなり「ウルトラマンII世」という名前で呼ばれたり、以降の『ウルトラマンタロウ』(1973年)や『ウルトラマンレオ』(1974年)では新マンと呼ばれたりしています。

そんな『帰ってきたウルトラマン』の名前問題に進展があったのが、1984年に公開された映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』でした。同作で過去のウルトラマンたちを紹介する際、製作側も各々に固有名詞の必要性を感じたそうです。

そこで『帰ってきたウルトラマン』のウルトラマンに、あらためて「ウルトラマンジャック」という名前がつけられました。ちなみに映画内でも、ゾフィーがジャックという名前がつけられたことをファンに報告しています。

これにより以降の書籍や関連グッズなどでも、「ジャック」という名前が使われるようになりました。ちなみに「ジャック」は『ウルトラマンタロウ』の企画時の名前でしたが、当時はハイジャック事件が多発していたこともあり、ジャックという名前にマイナスイメージがあったことから使われなかったそうです。

ところが、この『帰ってきたウルトラマン』の名前問題が過熱するのはここからでした。今さら新しい名前をつけることに、拒否感を示した古参のファンは少なくなかったのです。その結果、「ジャックとは呼ばない。」という意思表示を声高に言う人が出てきました。

しかし、そう言われても「ジャック」という名前が名づけられて2022年ではや38年です。それ以前の固有名詞が決まらなかった時代は13年。単純に年数の問題ではありませんが、ジャックと名づけられて以降に生まれた世代のウルトラファンも多くいますので、違和感を払拭するには十分すぎるほど歳月が経ったことと思います。

2008年に公開された映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、ウルトラマンメビウスに変身するヒビノ・ミライが、「ジャック兄さん!分かりませんか?だったら、新マン兄さん!帰りマン兄さん!」というセルフパロディがありました。公式的にもファンの間の名前問題は理解しているのでしょう。

後から名前がつけられたと言えば、2009年公開の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でウルトラの父に「ウルトラマンケン」、ウルトラの母に「ウルトラウーマンマリー」という名前がつけられています。こちらがジャックほど大きな問題にならないのは、普段はあくまでも「ウルトラの父とウルトラの母」だからでしょうか?
(加々美利治)
※長文の為一部略


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